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2024年2月 4日 (日)

固定撮影でオリオン座を撮る

天体写真を初めて撮ったのは今を去ること45年ほど前になるでしょうか?小学生の高学年だった私は父親のカメラ、オリンパスOM-1を借りて家の玄関前で東の空に昇ってきたオリオン座を撮りました。レンズはZUIKO50mm F1.4。フィルムはたしかトライXだったかと。その当時は住宅があるとは言え、夜の空は今とは比較にならないくらい暗かったと思います。現像が終わってDPE点から写真を持ち帰り、初めて見たオリオン座の写真にはいたく感動した記憶があります。

今はデジタルカメラで高感度性能も向上し、星を点像に撮影するのもそれほど難しくなくなり、天体写真を始める人も固定撮影から、という感じではなくなってしまったんでしょうね。

そんな昔の記憶があるせいか、今でも固定撮影の写真がけっこう好きで、撮影に行ったときちょくちょく撮影しています。そんな写真を。

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沈むオリオン 2024/1/13
Mamiya7Ⅱ+MamiyaN65mm F4L F5.6 25min エクタクロームE100

今さら… と言われてしまうかもしれませんが、銀塩、中判カメラで撮影したものです。冷蔵庫で眠っていたフィルムが賞味期限切れになりそうだったので久しぶりにフィルムで撮影しました。

こちらはデジタル。

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沈むオリオン 2024/1/13
PENTAX K-70+HD DA21mm F3.2AL Limited F5.6 8min ISO400 Kenko スターリーナイト使用

以前はデジカメは星の色があまり出ない、なんて言われていましたが、今ではこの通り。星もカラフルに写ります。

そうなるともうフィルムカメラの出番はなくなるかもしれないですね。ポジフィルムの原版の色の綺麗さは見たことのない人にはわからないかもしれませんが、ここのところのフィルム代の高騰はすさまじく、現像代も高騰。数年前なら5本セットのパッケージの値段がいまではフィルム1本の値段。現像代も以前の3倍くらいになっているのではないでしょうか。
67判で撮れる枚数が10枚。コスパを考えると… 冷蔵庫に保管しているフィルムを一通り使いきるまでは、と思いますが、その先は考えどころですね。

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コメント

こんばんは。

やはりフイルムは色が鮮やかですね。

数年前、フジクローム400Xがなくなった時点で67や645のカメラを処分してしまいましたが、最近また35mm判で星景写真を再開して処分を悔やんでいます。

ポジフイルムはISO100しかないので、2倍増感になってしまい35mm判は36枚撮りしかないので撮りきるのが大変です。
このオリオン座はF5.6に絞っているところをみると2倍増感でしょうか。
コダックはフジよりさらに高くなってしまったので使うことはないと思います。

投稿: skame | 2024年2月 5日 (月) 21時33分

skameさん、こんばんわ。
コメントありがとうございます。
ポジの写真は+1増感しています。おかげで現像代はほぼ倍でした。
ポジの色はおっしゃる通り綺麗なんですよね。フィルム代や現像代がこんなに高騰しなければ、一月に1回ぐらいの使用なので続けていきたいところですが…
一度上がった価格が下がる、というのはないでしょうから、あと1年くらい様子を見て、カメラを手放すという選択もあるかもしれません。

投稿: こうち | 2024年2月 5日 (月) 22時28分

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