2025年2月 4日 (火)

馬頭星雲と燃える木

先週末の遠征で唯一撮れた写真です。

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馬頭星雲と燃える木 2024/1/31-2/1  朝霧高原
FSQ85ED(D:85mm f:450mm) F5.3 ZWO ASI2600MC PRO Gain:100 -10℃ 5min×27(総露出:2時間15分)
QBPフィルター使用 Pixinsight、Photoshopで画像処理

オリオン座の三ツ星の一番左(西)の星周辺の散光星雲です。
黒い暗黒星雲が馬の頭にそっくりということで馬頭星雲と呼ばれているIC434とその北に位置する燃える木と呼ばれるNGC2024周辺の散光星雲です。

馬頭星雲の東側にある赤いガスを撮影したくて横構図としましたが、南側にもガスは広がっているようなので、縦構図でもよかったかな、と今さら思っています。

この日は曇り空が晴れるのを待って撮影開始。一枚当たり5分の露出で30コマ撮影するころには対象が西に傾き、沈みそうになるくらい。でも結局、それくらいの時間から雲が現れはじめ、最後の3コマは星が滲んでしまい、使い物にならず。それでももう一対象、と思い導入、構図決めをしている最中に空は雲に覆われその後の撮影は諦めました。 
まあ、一枚だけでも撮れたからよしとしましょう。

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2025年1月13日 (月)

冬の星座

昨年末の遠征で撮影した写真。まだ、いじっています。(久しぶりの遠征だったのでけっこう撮りだめしてしまった…)

今日は冬の星座の代表、オリオン座とおおいぬ座の写真です。

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オリオン座とおおいぬ座 2024/12/29  朝霧高原
Nikon D810A+AF-S NIKKOR35mm f/1.8G F4 ISO3200 60sec×24(総露出 24分)
ポラリエで自動追尾 kenko スターリーナイト使用

画像処理の上手な人であれば赤い星雲ももっとがっつり浮き出させることができるのでは?と思いますが、個人的にはこれくらいが限界。低空の光害カブリはあえてあまり補正を行わず、そのままの感じにしました。

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2025年1月 5日 (日)

冬の天の川

年末遠征の写真をまだ、あれこれ画像処理しています。が今日で年末年始の休みも終了。週末にしか画像処理もできなくなってしまいます。
明日からモチベーションを保つことすら難しくなっている仕事の再開… あと1年、なんとか我慢するしかないか。

今日は冬の天の川の写真を2枚。

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ぎょしゃ~オリオンの天の川 2024/12/28 朝霧高原
Nikon D810A+AF-S NIKKOR24mm f/1.8G ED F4 60sec×18(総露出 18分) ISO3200 
スターリーナイト使用  ポラリエにて自動追尾

まずはぎょしゃ座、おうし座、オリオン座と3星座にまたがって流れる冬の天の川です。実際は画像の右上のほうはペルセウス座なので4星座、というのが正解かもしれません。星雲、星団がたくさん写っています。

お次はもう少し寄って、

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オリオンと冬の天の川 2024/12/29 朝霧高原
Nikon D810A+AF-S NIKKOR35mm f/1.8G F4 60sec×24(総露出 24分) ISO3200 
スターリーナイト使用  ポラリエにて自動追尾

こちらは35mmレンズで撮影しています。いろいろ写っている星雲、星団がよりはっきりしてきています。

ちなみに、一枚目はステライメージ9とPhotoshop、二枚目はPixinsightとPhotoshopの組み合わせでの画像処理です。オリオン座の南(下側)の光害カブリがけっこうあった画像ですがPixinsightのDBEがかなり強烈に効いているためか2枚目のほうが締まった印象になりました。(ちょっと暗い部分が暗すぎるような気も…)

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2025年1月 3日 (金)

クラゲ星雲

年末遠征での写真、メイン機材での最後の1枚、ふたご座の散光星雲、IC443 クラゲ星雲です。今回の遠征で撮影した中では一番いい写真になったと思います。

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IC443 クラゲ星雲  2024/12/28  朝霧高原
FSQ85ED(D:85mm f:450mm) F5.3 ZWO ASI2600MC PRO -10℃ Gain:100 5min×30(総露出 2時間30分) 
QBPフィルター使用 Pixinshght、Photoshopで画像処理

右下がクラゲ星雲、左側に明るい星の上に広がっているのがSh2-249になります。 クラゲの頭から火を噴いたように赤い散光星雲が広がっています。

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2025年1月 2日 (木)

まが玉星雲

年末遠征で撮影した写真から一枚。

ぎょしゃ座の散光星雲、IC405 まが玉星雲です。デジタル一眼レフカメラで撮影している時は隣に位置するIC410や散開星団M38とひとつの画角におさめるようにモザイク合成をしていましたが、APS-Cサイズのセンサーの冷却CMOSカメラ使用の今回はまが玉星雲のみで切り取ってみました。

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IC405 まが玉星雲 2024/12/28  朝霧高原
FSQ85ED(D:85mm f:450mm) F5.3  ZWO ASI2600MC PRO -10℃ Gain:100 5min×31(総露出 2時間35分) QBPフィルター使用
Pixinsight(ABE,DBE,CC,BXT)、Photoshopにて画像処理

このカメラで初めて赤い散光星雲を撮影しました。Pixinsightでの画像処理もまだまだ慣れず、わからないことも多いですが、なんとかここまで仕上げることができました。今後もいろいろな対象を撮影していければと思います。

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2024年11月10日 (日)

びっくり!プレアデス星団

仕事はあいかわらずクシャクシャ、天気が良くても遠征できない、という状態が続いているので自宅で撮影をしてみました。前回は電線が入ってしまい、画像にムラが出る、という失態を犯したので、今回は電線のない比較的天頂に近い領域でターゲットを探すことに。
仕事から帰宅し、あれやこれややって、望遠鏡をセット。最初に土星を撮ってから鏡筒の段取り替えをして、電線のないところを見ると、ありました、ちょうどいい対象が、プレアデス星団、M45です。

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M45 プレアデス星団  2024/11/9
FSQ85ED(D:85mm f:450mm) ZWO ASI2600MC Pro  -5℃ Gain:100 150sec×20(総露出 50min)
QBPフィルター使用  Pixinsight(ABE DBE BXT)、Photoshopで画像処置

なんと街中の自宅で撮ったとは思えない画像!自分でびっくりしてしまいました。QBPフィルターの威力とASI2600MCの能力のおかげとしか考えられません。
やっぱり、はやく空の良い撮影地でじっくり撮影してみたい!

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2024年3月23日 (土)

冬の二重星団

二重星団と言えば秋のペルセウス座、というイメージがありますが、冬の星座の中にもこんな二重星団があります。

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冬の二重星団 M46,47  2024/3/9
FSQ85ED(D:85mm f:450mm)+Nikon D810A F5.3 300sec×8(総露出:40min) ISO3200
QBPフィルター使用 EM200Temma2Z赤道儀 50mm f:250mmガイド鏡+SSAG PHD2にて自動追尾

おおいぬ座の南東、とも座にあるM46,47です。ペルセウス座の二重星団と比較すると左側(東側)のM46は星は密集しているものの暗い星が多く、右側のM47は星がまばらなでやや地味な印象を受けます。でもM46の中には惑星状星雲のNGC2438(星団の上のほうに明るい星のように写っているものです)が重なって見えたりしてなかなか個性的な星団です。

ちなみに、この対象を撮影するのは今回が初めて。もう少し焦点距離が長いとよかったかもしれません。

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2024年3月11日 (月)

思い切って遠征へ

昨晩、天体写真撮影の遠征に行ってきました。午前中、仕事だったのでもともとは遠征に出るつもりはなかったのですが、天気予報を見ると一晩中、晴れていそうだったので思い切って出かけることに。

結果、行って正解でした。が、昨年の11月、1月に続き3回目の朝霧でしたが、いつもの駐車場が車であふれかえっていてビックリ。なんとか場所を確保できましたが、何回も行っている場所ですが、初めて見る風景。驚きでした。
肝心の撮影はというと、この時期は自分の機材に見合う対象は少ないのですが、まあ、夏の星座の時期に向けて練習もかねて、という感じ。夜半過ぎにはさそり座が徐々に昇りはじめ、一夜の撮影を楽しんできました。人が多くて、落ち着かない感じはありましたが…

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沈む冬の星座たち 2024/3/9
Nikon Z6Ⅱ+AF-S NIKKOR24mm f/1.8G ED F4 20sec×3 ISO3200 
Kenko スターリーナイト、プロソフトン(A)使用  Sequator で3コマを合成

まずは沈んでいく冬の星座から。メインの機材で何を撮ってきたかは後ほど。と言いつついつものようにかなりの時間を要するとは思いますが…

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2024年3月 2日 (土)

そういえば… の天体写真

1月に撮影した天体写真の中にその存在を知らずに、結果、写っていた、というものがありました。2コマモザイク合成の過程で合成した写真の画角からはカットされてしまったため、後で1コマだけで画像処理しよう、と思っていてすっかり忘れていました。今日はその写真の画像処理をしてみました。

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Sh2-294,296?とNGC2359  2024/1/13
FSQ85ED(D:85mm f:450mm)+Nikon D810A F5.3 330sec×7 ISO3200 QBPフィルター使用

わし星雲(IC2177)の西側の領域ですが、一番下(南)画面スレスレのところに見慣れないものが… はじめは雲が写っているのでは、と思っていたのですがNGC2359という立派な散光星雲でした。恥ずかしながらまったくこの天体の存在を知りませんでした。
ただ、散光星雲=赤い星雲というイメージを持っていましたが、この写真では白く出ています。本で見るともっと赤い星雲として写っている画像もありますが、なぜ白いのか??

もうシーズンを過ぎてしまった天体となります。来年はこの星雲を中心にして撮影してみようかと思います。

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2024年2月 4日 (日)

固定撮影でオリオン座を撮る

天体写真を初めて撮ったのは今を去ること45年ほど前になるでしょうか?小学生の高学年だった私は父親のカメラ、オリンパスOM-1を借りて家の玄関前で東の空に昇ってきたオリオン座を撮りました。レンズはZUIKO50mm F1.4。フィルムはたしかトライXだったかと。その当時は住宅があるとは言え、夜の空は今とは比較にならないくらい暗かったと思います。現像が終わってDPE点から写真を持ち帰り、初めて見たオリオン座の写真にはいたく感動した記憶があります。

今はデジタルカメラで高感度性能も向上し、星を点像に撮影するのもそれほど難しくなくなり、天体写真を始める人も固定撮影から、という感じではなくなってしまったんでしょうね。

そんな昔の記憶があるせいか、今でも固定撮影の写真がけっこう好きで、撮影に行ったときちょくちょく撮影しています。そんな写真を。

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沈むオリオン 2024/1/13
Mamiya7Ⅱ+MamiyaN65mm F4L F5.6 25min エクタクロームE100

今さら… と言われてしまうかもしれませんが、銀塩、中判カメラで撮影したものです。冷蔵庫で眠っていたフィルムが賞味期限切れになりそうだったので久しぶりにフィルムで撮影しました。

こちらはデジタル。

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沈むオリオン 2024/1/13
PENTAX K-70+HD DA21mm F3.2AL Limited F5.6 8min ISO400 Kenko スターリーナイト使用

以前はデジカメは星の色があまり出ない、なんて言われていましたが、今ではこの通り。星もカラフルに写ります。

そうなるともうフィルムカメラの出番はなくなるかもしれないですね。ポジフィルムの原版の色の綺麗さは見たことのない人にはわからないかもしれませんが、ここのところのフィルム代の高騰はすさまじく、現像代も高騰。数年前なら5本セットのパッケージの値段がいまではフィルム1本の値段。現像代も以前の3倍くらいになっているのではないでしょうか。
67判で撮れる枚数が10枚。コスパを考えると… 冷蔵庫に保管しているフィルムを一通り使いきるまでは、と思いますが、その先は考えどころですね。

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