2025年3月29日 (土)

球状星団 M3 無謀な挑戦?

ちょうど1週間前、寒さも和らぎ、天気も良かったので自宅で天体写真撮影をしました。自宅で天体写真、と言ってもいつもの月や惑星ではなく春のディープスカイ撮影に挑戦です。

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球状星団 M3  2025/3/22
μ180(D:180mm f:2160mm)+フラットナーレデューサー 0.8  合成焦点距離:1728mm F9.6
ZWO ASI2600PRO  Gain:100 冷却:0℃ 60sec×9 QBPフィルター使用  

過去、一度もやったことのないμ180での撮影。レデューサーを使ったとは言っても焦点距離は1728mm。それをいつも使っているガイド鏡(焦点距離 250mm)でガイドするという無謀な挑戦です。
そして結果がこれ。ガイドカメラのASI120MMとPHD2の相性が良くない?のか、撮影できるようになるまでかなり時間を浪費。北極星の見えない庭での星のズレを見て極軸合わせをするという昔ながらの方法。15枚撮影のうちなんとか星が流れていない感じのコマが9枚。以外と頑張りました(笑)
ただ、その9枚をPixinsightでインテグレートしたものの、7枚はエラーの表示。何が悪いのかさっぱりわからず、出来上がっていた画像で処理をしました。PixinsightはABEとBXTだけですが…

ガイド鏡をつける場所がなく、ウエイトシャフトの先端に付けたり、PHD2がうまく機能しなかったり、といろいろありましたが、初めての挑戦でこれだけ写れば大満足です。

 

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2025年2月 9日 (日)

ひと月前の月

ここ数日、寒さがかなり厳しいですね。地域によってはかなりの雪が降っているようで、来週、東北地方に出張を予定している身としてはやや不安です。

そんな寒さなもので、せっかく綺麗な星空が見えていても、庭先に望遠鏡を出そうという気になかなかなりません。こんなこと言っているようではダメなんですが… こういう体たらくな状態の中、そういえば、と先月撮影してそのままになっていた月の写真の画像処理をしました。ちょうどひと月前の撮影、月齢もほぼ今と同じくらいではないかと思います。

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上弦の月 2025/1/10
μ180(D:180mm f:2160mm) +Nikon Z6Ⅱ 直接焦点 F12 1/320sec ISO400 動画からスタック

ミラーレス一眼レフで動画を撮影。その画像をスタックしました。
いつもはRegistax6でスタックやウェーブレット処理を行うのですが、今回はステライメージで画像処理をしてみました。特にウェーブレット処理、という過程は踏んでいないのですが、マルチバンドシャープという処理で同様の効果が得られている?ようです。

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2025年2月 4日 (火)

馬頭星雲と燃える木

先週末の遠征で唯一撮れた写真です。

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馬頭星雲と燃える木 2024/1/31-2/1  朝霧高原
FSQ85ED(D:85mm f:450mm) F5.3 ZWO ASI2600MC PRO Gain:100 -10℃ 5min×27(総露出:2時間15分)
QBPフィルター使用 Pixinsight、Photoshopで画像処理

オリオン座の三ツ星の一番左(西)の星周辺の散光星雲です。
黒い暗黒星雲が馬の頭にそっくりということで馬頭星雲と呼ばれているIC434とその北に位置する燃える木と呼ばれるNGC2024周辺の散光星雲です。

馬頭星雲の東側にある赤いガスを撮影したくて横構図としましたが、南側にもガスは広がっているようなので、縦構図でもよかったかな、と今さら思っています。

この日は曇り空が晴れるのを待って撮影開始。一枚当たり5分の露出で30コマ撮影するころには対象が西に傾き、沈みそうになるくらい。でも結局、それくらいの時間から雲が現れはじめ、最後の3コマは星が滲んでしまい、使い物にならず。それでももう一対象、と思い導入、構図決めをしている最中に空は雲に覆われその後の撮影は諦めました。 
まあ、一枚だけでも撮れたからよしとしましょう。

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2025年1月25日 (土)

火星

12日が最接近だったので、徐々に地球から遠ざかりつつある火星。気温も若干高く、風もない条件だったので、仕事からそそくさと帰り、機材を庭に引っ張り出して撮影。気流によるユラユラも比較的少なく、撮影に踏み切った甲斐がありました。(と言うほどの写真にはなっていないのですが…)

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火星 2024/1/23
μ180(D:180mm f:2160mm)+Or18mm ZWO ASI290MC Gain:295 Exp.11.0msec 1233フレームをスタック

今年の火星は極冠が大きいように思います。

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2025年1月19日 (日)

上弦の月

1週間以上前に撮影して画像処理をしていなかった月の写真を一枚。

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上弦の月  2024/1/10
μ180(D:180mm f:2160mm)  Nikon Z6Ⅱ直接焦点 F12 1/320sec ISO400

今回はミラーレス一眼レフを使っての撮影です。しかも動画からのスタックではなく一枚もの。この時期にしてはまあまあのシーイングということもあり、そこそこの写りです。ミラーレスはシャッターのショックがないのもいいほうに作用しているかもしれません。
ただ、月面南部のクレータがたくさんあるところでピント合わせをしていますが、北寄りのコペルニクスあたりは若干ピントが甘くなっています。ミューロンのフラットナーを使わずに主焦点での直接焦点撮影のため、光学系の収差が影響しているのでしょうか? 

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2025年1月13日 (月)

冬の星座

昨年末の遠征で撮影した写真。まだ、いじっています。(久しぶりの遠征だったのでけっこう撮りだめしてしまった…)

今日は冬の星座の代表、オリオン座とおおいぬ座の写真です。

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オリオン座とおおいぬ座 2024/12/29  朝霧高原
Nikon D810A+AF-S NIKKOR35mm f/1.8G F4 ISO3200 60sec×24(総露出 24分)
ポラリエで自動追尾 kenko スターリーナイト使用

画像処理の上手な人であれば赤い星雲ももっとがっつり浮き出させることができるのでは?と思いますが、個人的にはこれくらいが限界。低空の光害カブリはあえてあまり補正を行わず、そのままの感じにしました。

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2025年1月11日 (土)

最接近間近の火星を撮ってみた

明日、12日が最接近となる火星。残念ながら天気が良くないようなので昨日、仕事から帰宅後、望遠鏡をセットし、撮影してみました。

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火星  2025/1/10
μ180(D:180mm f:2160mm)+LE24mm ZWO ASI290MC Gain:220 Exp.9.5msec  1144フレームをスタック

庭から見ることができる空の範囲に限りがあるため、火星が撮影できるようになるまでは木星を撮影していました。この時の木星がこの時期としては比較的良いイメージだったので火星も、と期待したのですが、いざ撮影となったら、気流の影響でウネウネの火星が…
ピントもあっているのか?という状態で見切り発車。結果がこの一枚です。
スタックは全体の1/4程度の画像。ウェーブレット処理でなんとかごまかしている感じです。ただ、思ったより模様が写っていますね。極冠がけっこう大きいな、という印象です。

今月、もう1回は撮影してみたいところです。

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2025年1月 5日 (日)

冬の天の川

年末遠征の写真をまだ、あれこれ画像処理しています。が今日で年末年始の休みも終了。週末にしか画像処理もできなくなってしまいます。
明日からモチベーションを保つことすら難しくなっている仕事の再開… あと1年、なんとか我慢するしかないか。

今日は冬の天の川の写真を2枚。

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ぎょしゃ~オリオンの天の川 2024/12/28 朝霧高原
Nikon D810A+AF-S NIKKOR24mm f/1.8G ED F4 60sec×18(総露出 18分) ISO3200 
スターリーナイト使用  ポラリエにて自動追尾

まずはぎょしゃ座、おうし座、オリオン座と3星座にまたがって流れる冬の天の川です。実際は画像の右上のほうはペルセウス座なので4星座、というのが正解かもしれません。星雲、星団がたくさん写っています。

お次はもう少し寄って、

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オリオンと冬の天の川 2024/12/29 朝霧高原
Nikon D810A+AF-S NIKKOR35mm f/1.8G F4 60sec×24(総露出 24分) ISO3200 
スターリーナイト使用  ポラリエにて自動追尾

こちらは35mmレンズで撮影しています。いろいろ写っている星雲、星団がよりはっきりしてきています。

ちなみに、一枚目はステライメージ9とPhotoshop、二枚目はPixinsightとPhotoshopの組み合わせでの画像処理です。オリオン座の南(下側)の光害カブリがけっこうあった画像ですがPixinsightのDBEがかなり強烈に効いているためか2枚目のほうが締まった印象になりました。(ちょっと暗い部分が暗すぎるような気も…)

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2025年1月 3日 (金)

クラゲ星雲

年末遠征での写真、メイン機材での最後の1枚、ふたご座の散光星雲、IC443 クラゲ星雲です。今回の遠征で撮影した中では一番いい写真になったと思います。

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IC443 クラゲ星雲  2024/12/28  朝霧高原
FSQ85ED(D:85mm f:450mm) F5.3 ZWO ASI2600MC PRO -10℃ Gain:100 5min×30(総露出 2時間30分) 
QBPフィルター使用 Pixinshght、Photoshopで画像処理

右下がクラゲ星雲、左側に明るい星の上に広がっているのがSh2-249になります。 クラゲの頭から火を噴いたように赤い散光星雲が広がっています。

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2025年1月 2日 (木)

まが玉星雲

年末遠征で撮影した写真から一枚。

ぎょしゃ座の散光星雲、IC405 まが玉星雲です。デジタル一眼レフカメラで撮影している時は隣に位置するIC410や散開星団M38とひとつの画角におさめるようにモザイク合成をしていましたが、APS-Cサイズのセンサーの冷却CMOSカメラ使用の今回はまが玉星雲のみで切り取ってみました。

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IC405 まが玉星雲 2024/12/28  朝霧高原
FSQ85ED(D:85mm f:450mm) F5.3  ZWO ASI2600MC PRO -10℃ Gain:100 5min×31(総露出 2時間35分) QBPフィルター使用
Pixinsight(ABE,DBE,CC,BXT)、Photoshopにて画像処理

このカメラで初めて赤い散光星雲を撮影しました。Pixinsightでの画像処理もまだまだ慣れず、わからないことも多いですが、なんとかここまで仕上げることができました。今後もいろいろな対象を撮影していければと思います。

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